4.雑学の正しい(?)楽しみ方

★「残暑バテ」のあなたに・・・「雑学」に関する「雑学」
残暑バテいやあ。暑いですねえ(-_-;)。今の私はまさに左の絵の人の状態。これも「寒い夏」などというたわけたエッセイを書いた報いなのか!?
ま、それはさておき、空前の「雑学ブーム」である。その火付け役はいうまでもなく某TV番組で、今や生徒も右手でたたく仕草をしながら「へえ〜」の連発である。
「雑学」というキーワードでネット上の検索(Google)をしてみると322,000件がヒットするのだから、これはまさにブームと言って良いだろう。
さて、「雑学」とは本来どういう意味なのか気になって、ちょっと辞書を引いてみると・・・。
ざつがく  【雑学】
種々雑多な方面にわたる、系統立っていない知識や学問。 例:「〜の大家」
(三省堂『大辞林 第二版』より)
・・・だそうである。なるほどねえ。
自分で言うのも何だが、要するにこの種の「知ってると何かの拍子にちょっとだけ人から尊敬のまなざしで見られる場合もあるが、たいていの場合は何の役にも立たない」という知識の豊富さについては私も人後に落ちない。
たとえば、
「ヒッチコックのサスペンス映画『裏窓』の主人公で足を骨折したカメラマンのモデルはロバート・キャパ」だとか、
「アメリカの人気SFシリーズ『スター・トレック(宇宙大作戦)』の吹き替え版で日本人『ミスター加藤』とされている役は、実は『ヒカル・スールー』という日本人とフィリピン人の混血』とか、
「三毛猫は遺伝学的に3万分の一の確率でしかオスが生まれない」とか、
である。
いや、別に知識をひけらかして自慢したいわけ・・・なのだが(笑)。
私が得た雑学は、あくまで私自身の興味関心に基づく特定の分野の、しかも他の情報を探索している中で偶然得たものであって、いわゆる「雑学百科」のような本やTV番組で一朝一夕に得たものではないのである!それなりの血と汗と涙で勝ち取ったものなのである。お手軽に得た雑学に、いったい何の価値があるというのだ!「みんなが知っている雑学」というのは、本質的に矛盾した存在なのだ!(←そこまで言うか)
実は昨今の「雑学ブーム」に私が抱く若干の違和感は、まさにここにある。
前述の3つのネタにしても、たしかにネットで検索すればあっという間に出ては来るが、そこには一抹のむなしさがつきまとう。ネタ元を提供している人にしてもそれは同じかもしれないのだが。苦労した割には辞書に一行載るだけだし。その苦労の割に、得られるのは「へえ」の一言だったりする。
ま、いずれにせよ、こんな風に雑学にハマれる気持ちの余裕があること自体は悪いことではないだろう。でも、中には「仕事上の必要に迫られて」(たとえば取引先との話題づくりに、とかね)雑学を「勉強せざる」を得ない人も少なからずいるだろう。そういう人びとにとっては、あの某番組はたしかに福音かもしれない。ちょっと寂しいことではあるが。
こうなってくるとちょっと楽しむって感じじゃなくなってきちゃうなあ。「雑学道」もラクじゃない?・・・とまあ、こんな風に、どうでもいいことをこねくり回すことこそが、まさに「雑学」の醍醐味なのではないかと、思うのであります。