★あなたは、「沖縄」をどう「想い」ますか?
初めて沖縄に行ったのは、1994年。地元の組合の平和ツアーだった。社会科の教員である私にとっては必然だったのだが、いざ行ってみると、それまで沖縄について知っていた(と思っていたこと)がいかに浅薄な物だったかを思い知らされる結果になった。
たとえば、「日本の米軍基地のうち、約75%(面積)が沖縄に集中」とか、「『ひめゆり部隊』に象徴される沖縄戦の悲劇」とか、「自然環境・食・芸能などについて本土と異なる独自の文化」など、知識としては知っていても、実際に現地に行ってみないと「実感」することは難しい。「実感」しなければ、本当に「知った」ことにはならない。
私が初めての沖縄で深く印象に残ったことが二つある。
一つは、伊江島の反戦地主、故・阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さん。当時93歳だった阿波根さんが熱っぽく語る、暴力に頼らない、だがまっすぐでねばり強い米軍基地闘争のお話に胸を打たれた。
もう一つは、沖縄戦で住民が逃げ込んだ「ガマ」(洞窟)の一つ、糸数(いとかず)壕だ。壕の中程まで下ったとき、ガイドの方がこう言った。
「皆さん、静かにして、懐中電灯を消してください。」
そこで見え、聞こえてきたのは、暗闇と、壕内からしたたり落ちる水滴の音だけだった。薄暗いランプぐらいはあったにせよ、この絶望的な暗さの中で多くの人が無念の内に死んでいったことを思い、たまらない気持ちになった。
そして数年後、私は自分のクラスの生徒をこの糸数壕に連れて行った。日程的にはいささかムリがあったのだが、私はどうしてもあの暗さを体験させてやりたかった。はじめは探検気分ではしゃいでいた生徒たちも、さすがに声を失っていた。あの戦争のすべてではないにせよ、大切なことを一つは伝えることができた、と思っている。
前置きが長くなってしまった。
私が言いたいのは、私たちはいったい沖縄の何を知っているのだろうか、ということだ。
たとえば、
嘉手納基地を車で一周したらどれほど多くの時間がかかるか、知っているだろうか?
「ひめゆり」の他にも「白梅」など多くの部隊があったことを、知っているだろうか?
私たちがリゾートとしてもてはやす美しい海が、開発で年々汚されていることを、知っているだろうか?
「沖縄風味」のポップスがもてはやされる中、伝統的な島唄を必死に残そうとしている人たちのことを、知っているだろうか?
もちろん、これらのことについて知らないことが罪だ、などと言うつもりはない。沖縄で心がいやされたり、楽しみを求めるのがいけない、というのでもない。
ただ、「悲劇の島」とか「リゾート」という表面的なとらえ方ではわからない沖縄の姿を、私たちはどれだけ知っているのだろうか。
そして、それを子どもたちにどれだけ伝えられているのだろうか。
その答えは、沖縄を訪れる私たち自身の中にある。
今回の全教青年部沖縄平和ツアーは、まさにその答えを探す旅であると思う。
私自身は今回で3回目になる沖縄だが、まだまだ知るべきことはたくさんあると感じている。
どうか他の参加者の皆さんも、またこれをお読みの皆さんも、沖縄を自分の目と耳と頭で、「ブーム」に流されずに感じていただきたいと思う。
★沖縄情報おすすめサイト★
管理人が個人的にお勧めする沖縄情報のサイト。ぜひ参考に!
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・All About Japan 沖縄・・・総合情報サイトの沖縄版。旅情報中心ながら、歴史・文化へのリンクもあり。
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・沖縄情報センター・・・大学生を中心に運営。沖縄戦・米軍基地などの資料が充実しています。