10.初代管理人最後のご挨拶〜心のグローバリズム〜


 全教青年部ホームページを立ち上げて2年。あっという間でしたが、とうとう退任するときがやってきてしまいました。管理人として最後のご挨拶を。

私は4年前、ある病気で「死」と向き合いました。それはとてもとても深い自分の心の闇と向き合うことでもありました。教師という仕事に自信を失い、生きていくことそのものに何度も絶望しました。そしてその窮地から脱したときに、それまで見えなかったものが見え、聞こえなかった音が聞こえるようになりました。

今日生きて、息をしているって、なんてすばらしいことなんだろう。

そう思えるようになると、逆に「今日生きていられるだろうか?」という現実に押しつぶされている日本や世界の人たちの姿もまた、前より見えるようになりました。

ありがとうもちろん、この仕事をしている以上、職場である学校でも、今でもたくさんのトラブルにぶつかっています。正直言って、生徒に対して「この野郎」と思うことも何度もあります。でも、彼らを心の底から憎んだことは一度もありません。落ち込む原因も生徒だし、また笑顔に、元気にさせてくれるのも、同じ生徒なのです。
私が常任委員として3年、事務局員として2年を過ごした全教青年部で得た最大の財産は、そんな思いを共有できる全国の多くの仲間たちです。私の地元・静岡と同じかそれ以上に大変な教育情勢の中でも励まし合い、知恵を出し合って子どもたちのためにがんばっている仲間たちの姿に、とても胸を打たれました。

今の日本や世界には、差別や貧困、戦争や飢餓、そして多くの憎しみが満ちあふれています。しかし、同時にそれらとたたかい、平和や心の豊かさをもとめ、国境や民族を超えて友情をつなごうとする人たちもまた満ちあふれていると私は信じます。

私はそれこそが本当の「グローバリズム」、「心のグローバリズム」だと思うのです。

私は組合でもよく使われるこの「たたかい」ということばはあまり好きではありませんが、私は私の場所で、私なりの方法で、子どもや教育を押しつぶそうとするものと、やはり「たたかい」をしていこうと思います。私にとってはこの全教青年部ホームページもまた、自分なりの「たたかい」の場のつもりでした。いろいろとやり残したことはありますが、悔いはありません。

私は2005年の定期総会を最後に全教青年部を卒業しますが、次なる管理人さんの手で、このホームページが皆さんの交流の広場としてますます発展することをお祈りしています。

あらためて、このホームページを応援してくださった皆さん、そしてこのつたないエッセイを読んでくださった皆さんに心からお礼を申し上げます。

最後に。

みんな、本当に、本当に、ほんとうにありがとう。

またどこかで必ず会いましょう!


※写真=卒業生が結婚祝いも兼ねて手作りしてくれたチョコレートケーキ。心にしみる味でした