★グローバリズムって・・・
2代目管理人です。最近、「G8ってナンですか?」(ノーム・チョムスキー、スーザン・ジョージなど)という本を読みました。まず、その中から印象的な部分をいくつか。
1.あるNGO団体は、ガーナにおいてイギリス政府が援助の際に、ガーナ政府に水道を民営化させるという条件をつけることを突き止めた。イギリス国際開発省はガーナの都市水道事業のリースに外国企業が入札できるよう、ガーナ政府を説得するために1000万ポンドの援助金をクマシ市の水道事業の拡大に使用。
2.債務危機により、南の発展途上国から北の先進国へと巨万の富が移っている。1983年から93年の間に3000億ドルが南から北へ移った。国連の調査によれば、700万人の子どもたちが毎年死んでいる。
3.アフリカのザンビア政府は債務の返済に国家予算の25%を費やしている。これは医療に費やしている金額の実に3倍である。(中略)南米のガイアナには10万人の国民に対して、18人の医者しかいない。そして、人口の18%が栄養失調の状態にある。だが、ガイアナは医療よりも、債務の返済をしなければならないのだ。
4.国境なき医師団の研究者によれば、1975年から1999年の間に1393の新薬が市場に出たが、熱帯病と結核の薬はたった16だったという。世界の90%の人々がかかる疾病には、公衆衛生に関する研究費のわずか10%しか割り当てられていないと推測されている。
5.国連エイズ計画の事務局長であるピーター・ピイオットは、2004年の国際エイズ会議で「アフリカの債務は救済されなければならない。毎年150億ドルが返済のために消えてしまっている。これは医療や教育に費やされる額のおよそ4倍であり、エイズの対応に障害となっている」と警告した。
6.1997年、イギリスはオランダに1.26億リットルの牛乳を輸入し、2.7億リットルの牛乳を輸出。1998年には、24万トンの豚肉を輸入し、19.5万トンの豚肉をオランダに輸出。
「グローバリゼーション」という言葉は聞き、何か良いことが起こるような期待感はありますが、実際に何が起こっているかはよくわかりません。また、今のように国際化が進展していたら、グローバリゼーションを否定することはできませんが、このようなことが起こっていると知ると、「今のグローバリゼーションのあり方は本当にこれで良いの?」と思います。
「グローバリゼーション」の掛け声の下に、国際的にはWTOやFTAなどのいろいろな貿易協定が結ばれ、国内的には規制緩和が進められています。特に今の日本では、「規制緩和」や「構造改革」が錦の御旗となって、その中身が本当に国民のためになるかどうか考えられているか、よく分かりません。国際的にも国内的にも大切なのは、その国の国民が自立して豊かに暮らせることですよね。
そのために、いろいろなことが考えられ、世界中でとりくまれています。
*食糧主権
主要な食糧は、自分の国で生産する(貿易としても上記の「6」はおかしいですよね)。
途上国が債務返済のための輸出のためでなく、自国の国民を養うのに必要な食物を作れるようにする。
*途上国の債務帳消し
途上国の債務は、市場金利よりも高利で貸し出されており、借りた以上に返済しています。
債務の返済のために、公的部門の縮小と市場化が進められています(上記の「1」や「3」など)
*武器の禁輸
先進国は途上国に大量の武器を売っています。
*大企業中心の貿易ルールを改めること
WTOでは、大企業がロビー活動を広げて影響を強めています。
*公的部門の民営化を見直すこと
公的部門の民営化がかえって生活を苦しめています(水道の民営化による料金値上げなど)
*公正な貿易を実現すること
途上国では原材料の輸出のみで、より利益のあがる加工は先進国がしています。これを是正する。
企業の利益よりも、国民の安全と生活を守る貿易ルールに
また、南米を中心に先進国・多国籍企業中心の「グローバリゼーション」に異議を唱える政権が次々と誕生しています。